pages 印刷パワーポイントで印刷入稿データをつくるポイント

パワーポイントは代表的なプレゼンテーションソフトです。Wordよりもレイアウトを直感的に作成しやすいので、上手く使えば印刷データの作成にも使えます。そのポイントについてご説明します。

この5つを押さえていれば大丈夫!


1. サイズを事前に設定する -最重要1-

パワーポイントはプレゼンテーション用ソフトですのでプリントアウトに最適化したサイズにはなっておりません。事前に「ユーザー設定」で数値を直接指定する必要があります。(プリセットのサイズは出力サイズとは一致しませんので、必ずご自身で数値を設定願います)

パワーポイント印刷

・デザイン→スライドのサイズをクリック

パワーポイント入稿

・ユーザー設定のスライドのサイズをクリック

パワーポイントA4設定

・スライドのサイズ指定をユーザー設定にする(重要)A4サイズなら29.7cm 21cmと指定する。
(必ずご自身で入力してください・デフォルトのサイズ指定では正確に出力されません)

2. PDFに変換する -最重要2-

オフセットに使用するためにはPDFファイルへの変換が必須です。パワーポイントには作成したデータをPDFファイルに変換する機能が予め備わっています。別名で保存から拡張子にPDF形式を選んで出力してください。
予め備わっているPDF変換エンジンよりも他のPDF変換ソフトを使用した方が高品質に仕上がる傾向があります。知識のある方はトライする価値は大いにあります。 

3. 端に切れたら困る文字等を配置しない

パワーポイントにはトンボを付ける機能はありません。その作業は印刷会社が代行します。その際、断裁時にシロが出ないように拡大処理をいたしますので、断裁ラインの近くに文字を配置しないでください。5㎜以上の確保をお願いします。

4. 画像の解像度に気をつける

生成したPDFを入稿前に300%~400%に拡大して確認願います。★拡大しても荒れていなければ大丈夫です。★若干荒れていても実用上は問題ない場合が多いです。★あからさまに画素が粗い、何の写真か判別がつかない場合は写真を差し替えてください(低解像度になるのはネット上からダウンロードした画像を原寸で配置した場合がほとんどです。)

5. オフセット印刷が苦手な配色を避ける

パワーポイントは、モニターで表示した際に表現が最適化されるように色味が設定されています。オフセット印刷は光で構成されるモニター画面上よりも再現できる色の幅が狭いです。オフセット印刷が苦手な色を指定してしまうと、期待した色味の再現が困難になります。特に「薄いピンク・黄緑・オレンジ」等の「蛍光ペン的な色彩」は再現できません。そういった配色を避けたデザインをすることが美しい仕上がりのためのポイントになります。